光も影も


by kyoko_de_la_paz
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青森県立美術館

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青森県立美術館

開館記念展「シャガール~『アレコ』とアメリカ亡命時代」
H18年度常設展「青森コンプレックス」




シャガールは、うちのパパの大好きな画家です。我が家の書庫には画集が並んでいます。作品にも、色んな美術館で何回も出会っています。しかし、今回の記念展のインパクトたるや、素晴らしかった。
バレエ『アレコ』のための舞台美術を中心にした展示は、心がワクワクした。展示室に入ると舞台背景画が圧倒的な大きさで、迫ってくる。4枚の絵は、地上2階地下2階のぶち抜きの展示室の四面にかかっていて、足を踏み入れると、その色の美しさが真っ先に目に飛び込んで来て、全体を捉えるのに時間がかかってしまった。4枚揃うのは、世界初だそうです。3枚は青森に常設されるそうですが、4枚揃って見られるのは、9月までです。バレエの衣装は、シャガールが直接生地に描いたもの。モノクロの映像で、実際のバレーを見られるようになっていたけれど、衣装と背景画がステージで実際に見てみたいと思わずにはいられませんでした。色の重なりとダンサーの躍動する体があって、始めて完成するのかもしれないな。
華やかなバレエの作品とは対照的に、第二次世界大戦中の悲しみや苦しみを描いた作品も、多く展示されていて、キリスト像や、天使がモチーフに使われていたのが印象的だった。「魂の中の国、それだけが私の祖国」というシャガールの言葉の持つ重み。今まで持っていたシャガールのイメージが、変わりました。

常設展は、青森に縁のあるアーティストの作品をたっぷりと。棟方志功の版画は、何度見てもものすごいエネルギーを感じる。ポジティブなエネルギーだと思うのは、仏様ややわらかい女の人が描かれているからだろうな。成田亨のウルトラマンの怪獣デザインの水彩は、ある意味一番印象的でした。特撮ってアートなんだ!と認識。寺山修司の天井桟敷をイメージした展示は、いかにも寺山ワールドという雰囲気。そしてそして、奈良美智の作品は大きなアクリル、ドローイングから、PUPまで。極めつけに『あおもり犬』8.5m!屋外にあるってことは、雪に埋もれるってことなんだよなーとしばし、圧倒されながら鑑賞。(あとでわかったのですが、あおもり犬は、まだ発掘されてる途中だそうです。>なっちゃん)

できたてほやほやの美術館。建築としても素晴らしく(設計は青木淳さん)、とにかく広いのに飽きない。遺跡のある公園にあることを意識しつつ、ボランティアの方達がたくさんいたり、地元の高校生が展覧会をしていたり、地域密着な空気でした。冬にまた行きたいと思うのは、無謀かな?でも、雪に埋もれたあの建物とあおもり犬を見たいのです。
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by kyoko_de_la_paz | 2006-07-29 12:32 | art