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光も影も


by kyoko_de_la_paz
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東京美術散歩

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久しぶりにゆみちゃんと美術館めぐり。蒸し暑い一日だったけど、展覧会を3つハシゴして、充実の一日。近い感性で作品を見られる友は、やっぱりものすごく大切だよね。考えてることも、感じてることも、もちろん同じじゃない。でも、それを共有できる言葉と感覚がある安心感。ホントに来年は、直島行きたい。広島も!



まずは、国立新美術館で『ルーシー・リー展』を見る。器の一つ一つの色、形、質感、本当に素敵だった!繊細で上品な世界は、今の“美しいもの”に繋がっているんだなと思う。感性+計算(釉薬の調合とか釜の温度とか)で作品を創り出すのに、最終的には作家の力の及ばない部分があるというのが、陶芸の魅力なのだなと改めて思う。“作品”だけれども、日常生活の中で使われるために生み出されている“お皿”や“カップ”や“花器”や“ボタン”というのは、温かく、優しかった。それにしても、あのピンクと青は素晴らしい。黄色も可愛かった。そして、あの器が欲しくてたまらない…。
焼き物繋がりというわけではないのだけれど、ゆみちゃんにもどうしても奈良さんのセラミックを見て欲しくて、再び小山登美夫ギャラリーへ。最終日だけあって、とっても混んでいましたが(おそらく嵐ファンが多数いるんじゃないかと推測)、作品を見られないほどではなく一安心。業務使用のエレベーターには、今日はエレガがいた。確かに必要だね!ルーシー・リーと同じ土という素材を使っていることを忘れてしまいそうになりながら、改めて奈良さんの作品達と向き合う。奈良さんは、釉薬よりも形なんだと思うけど、そういう向き合い方の違いも面白い。でも、結局は、その作品に作り手のどんな思いが込められてるかということが、最も大切なんだと思う。奈良さん自身は「フォームじゃなくて、スピリットを持った物体を作ること」を大切にしていると言っていて、それに対してルーシー・リーは「フォームにスピリットを持たせた作品」を創っていたのかなと。奥が深すぎるぜ。陶芸の世界。
森子に心の中で「またね」と手を振って、次はゆみちゃんの見たかったMOTのフセイン・チャラヤン展へ。全く予習なしで見たんだけど、めっちゃ面白かった。ファッションって、アートだよねって改めて思うし、チャラヤンの視点の面白さったら、攻撃的過ぎて、楽しかった。衝撃だった。でも、ぜひ着てみたい服もありました。そういう視点で見られるのって、ファッションならでは、ですね。
夜は、我が家でサッカー観戦。すっかり、サッカーから遠のいているくせに、色々文句を言いつつ応援する私。ゆみちゃんは、我慢強く付き合ってくれました。…ごめんね。結果は、負けちゃったけど、試合としては、悪くなかったんだろうなと思う。でも、FWじゃない人に得点を期待するというのは、いかがなものなの?本田とか、闘莉王とか闘莉王とか!心配なんで、デンマーク戦もちゃんと応援することを心に誓いました。
by kyoko_de_la_paz | 2010-06-19 23:11 | art